教師の仕事術

【1日1仕事】清掃指導で学級経営が決まる!【安全安心の環境作り】

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学級経営が上手くいかないと、学級担任はツライです。

一生懸命子どもたちのためにやっているつもりだが、学級経営が上手くいっていない。

子どもたちが自分の言うことを、聞く様子がまったくない。

学級が荒れていて、教室や学校が汚い。

このように、学級経営に悩んでいる先生は多いです。

いろんな子どもたちがいるので、学級経営は一筋縄にはいきません。

しかし、荒れている学級や学校には、ある一定の特徴があります。

それは、清掃指導が出来ていないことです。

今回は、学級経営の要とも言える「清掃指導」について、お話ししたいと思います。

毎日の学級経営にお疲れの先生は、きちんとした清掃活動に取り組んでみてください。

清掃活動は「安心安全の環境作り」の要

子どもたちは、1日の大半を学校、学級、教室で過ごします。

学校経営、学級経営で大切なことは、子どもが安心安全に過ごせる環境を作ることです。

子どもは学校で、「勉強を頑張りたい」「部活動を頑張りたい」「友達と仲良くしたい」と思っています。

子ども達がそれらを実践するためには、学校が不安で危険な場所であってはならないのです。

しかし、集団活動の場である学校は、規律がきちんとしていないと、いつの間にか不安で危険な場所になってしまいます。

「規律をきちんとすること」が教師の仕事です。

子どもたちは、規律を守ろうとします。

荒れた学校や学級の子どもたちも、「荒れた学級」や「汚い学級」で、居心地が良いと感じているわけではありません。

学校全体で規律を守らせる必要はありますが、学級単位では、担任が「子どもたちが安心安全に過ごせる場所」を作る必要があるわけです。

そして、「安心安全の環境作り」の要となるのが清掃活動です。

学校の清掃活動がもたらす4つの効果

清掃活動は、毎日学校で行われていますか?

「掃除の時間」のとり方は学校によってそれぞれだと思います。

ほぼ毎日、全員で掃除を行う学校

ほぼ毎日、当番制で掃除を行う学校

隔日で、全員で掃除を行う学校

隔日で、当番制で掃除を行う学校

この4つにだいたいの学校が当てはまるはずです。

掃除の頻度や制度は違うにしても、必ず全員が学校のどこかを掃除するようになっています。

掃除の時間は、子どもたちの時間を使って活動する大切な時間ですので、十分な効果を発揮できるように行いたいものです。

ここでは、清掃活動がもたらす4つの効果についてお話しします。

・授業に集中する環境を作ることができる

・心を落ち着かせることができる

・少しの変化に気付くことができる

・人に感謝できる

一つずつ見ていきましょう。

授業に集中する環境を作ることができる

まずは教室の環境について、チェックをしてみてください。

□ ゴミが床にたくさん落ちている

□ 黒板が汚く、黒板の下もチョークの跡で汚れている

□ ゴミ箱がゴミであふれている

□ 教卓の上や棚が散らかっていて、物があふれている

□ 教室の掲示で授業や学習に関係のない物がたくさんある

□ ロッカーの上や前に、物が子どもたちの私物が大量に置かれている

□ 机の横のフックに物がかかっていたり、机の周りの床に物を置いたりしている

□ 机の上に不要な物を出している子どもが多い

□ 机や教室の壁などに落書きが多い

ご自分の学級で、当てはまる項目はいくつありますか?

子どもたちは学級で、授業を受けます。

上で、当てはまる項目が多い教室では、子どもたちは授業に集中することが難しいです。

たくさんの項目が当てはまる教室を想像するだけで、しんどい気持ちになりますよね。

子どもたちは、いろんな活動に「集中したい」のです。

清掃活動で、授業に集中する環境を作ってあげましょう。

心を落ち着かせることができる

教室が散らかったり、汚かったりすると、子どもたちはイライラしやすくなります。

ゴミが教室の床にたくさんあると、子どもはゴミを床に捨てます。

ロッカーの上や前に物がたくさん置かれてあると、子どもはそこに物を投げ置きます。

机の周りに荷物が多いと、教室内を歩きにくくなり、ストレスがたまります。

そんな環境では、子どもたちは「これぐらい良いか」という考えになってしまいます。

「何か嫌で、落ち着かない」とか、「自分たちの教室は汚いけどしょうがない」とか。

落ち着いた気持ちで教室にいることができなくなってしまいます。

整った教室では、子どもは心を落ち着かせることができるのです。

少しの変化に気付くことができる

ゴミがたくさん落ちている教室に紙くずを1つ落としました。

誰もその紙くずに気付きません。

紙くずが1つ落ちたところで、大した変化はないため、誰も気に留めません。

これは大問題です。

しかし、清掃の行き届いていた教室に、紙くずをポイッと捨てようとするでしょうか?

キレイな教室では、誰もが紙くずに気付きます。

「紙が落ちましたよ。」「ゴミはゴミ箱に捨てましょう。」

そんな声かけがすぐにできます。

キレイな教室では、環境の変化に気付き、子どもたちの行動を集中して観察することができます。

人に感謝できる

教室がキレイ、廊下がキレイ、手洗い場やトイレがキレイ。

子どもたちが、きちんと清掃活動をしている場合、「キレイな状態」に気付くことができます。

「自分が掃除したから教室にゴミが落ちていない」

「黒板をキレイにしてくれる子がいるから自分の学級の黒板はいつもキレイだ」

「○組の子たちがトイレを掃除してくれているからトイレがキレイで嬉しい」

掃除をすることで、どれだけゴミやほこりが出るか、雑巾がどれだけ汚れるか、を知ることができます。

すると、キレイな状態を保つためには、誰かが掃除してくれていることに気付けるわけです。

清掃活動を通して、「自分たちの仲間の誰か」が「自分たちのために」環境作りをしてくれていることに、感謝できるようになるのです。

清掃活動の5つのポイント

清掃活動にはたくさんのメリットがあることがわかりました。

では、子どもたちに清掃活動を積極的に行わせるためのポイントについて見ていきましょう。

1年間を通して、「みんなで安心安全の環境を作る」ことを伝える

班活動にして、1人が1つの仕事をやり切る

子どもに自己チェックをさせる

清掃場所はある程度の期間固定する

教師も一緒に清掃する

では、一つずつ見ていきます。

1年間を通して、「みんなで安心安全の環境を作る」ことを伝える

学級経営の大前提は、「みんなで安心安全の環境を作る」こと。

これを1年間、子どもたちに徹底して意識させます。

安心安全の環境作りの一環として、清掃活動があることを伝えましょう。

学校や学級が「自分たちが頑張れる環境」であるかどうか、自分たちで作れているかどうか、を子どもたちに問いかけることが大切です。

そして、できている場合は、大いに褒めてあげてください。

班活動にして、1人が1つの仕事をやり切る

清掃活動は班で行うのが良いです。

清掃場所ごとに班を当て、責任をもって担当場所を清掃させます。

その中で、教室の場合は「ほうきと机運び、ちりとり」「ぞうきんと机運び」「黒板と黒板下のぞうきん」に分類し、掃除時間をフルに有効活用できるように担当を決めます。

掃除時間に暇をしている子どもがいないように、全員が流れるように掃除できるように、仕事を分担することが大切です。

子どもに自己チェックをさせる

「今日の清掃活動はどうだったか?」を子どもに自己チェックさせるようにしましょう。

自分の担当をきちんとできたか、掃除の振り返りをすることが大切です。

子どもは「きちんと掃除できる子」が好きです。

子どもは「掃除をサボるヤツ」が嫌いです。

子どもたちは知らずしらずのうちに、掃除で友達を評価しています。信頼できる子かどうかを確認しています。

自分をごまかすことがないように、班の子たちから信頼されるように、清掃活動に取り組ませることが大切です。

清掃場所はある程度の期間固定する

教師によっては、1学期の間、ずっと同じ場所を掃除させるという学級もあります。

「1学期は教室のぞうきんと机運びだけをする」子どもがいるということです。

1学期は長い、と感じる場合は1ヶ月(4週間)、2週間ごとに清掃場所を変更する、でも構いません。

1週間ごとに清掃場所を変えるよりも、ある程度長期間、担当を固定することで、子どもの責任感が増します。

子どもは、自分のやるべきことがわかると、きちんと取り組みます。

「自分の担当は〇〇だ」と理解させ、体に染み込ませてあげることです。

教師も一緒に清掃する

清掃指導は、教師が子どもに「あれをやれ」「これをやれ」と指図することではありません。

もちろん声掛けはたくさんしたら良いのですが、教師が掃除している様子を子どもたちに見せることも大切です。

特に、ぞうきんを使って掃除をしましょう。

水回りの排水溝を掃除しましょう。

一番汚いと分かっている所を掃除している姿を、お手本として見せてあげることが大切です。

「安心安全の環境作り」を教師も進んで行っていることを見せることで、子どもたちも積極的に掃除をするようになります。

清掃指導で学級経営が決まる

人は、キレイな、落ち着いた環境が好きです。

ある程度汚れていないと落ち着かない、と感じる人もいるかもしれませんが、学校は集団活動の場所です。

どれだけキレイにしていても、たくさんの人が活動する場所は散らかり、汚れていくのです。

これをキレイな状態に保つためには、子どもたちが協力して清掃活動するしかありません。

きちんとした清掃活動は、子どもたちにも教師にも、良い効果しかありません。

学級経営が上手くいっていない、子どもたちが言うことを聞かない、など悩みがある先生は、まずは清掃活動です。

清掃活動は学級だけでなく、学年、学校全体で取り組むことです。

清掃活動の大切さを子どもたちに理解させ、安心安全の環境作りができる学級をつくっていきましょう。

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